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当研究室は、ナノ材料を創製し、その機能を見極め、それらを活用した機能材料を開発することを目標としています。
特に、環境材料とエネルギー機能材料と呼ばれる触媒材料に興味をもって研究を推進しています。
研究対象とする材料は、貴金属ナノ粒子(Rh、Pd、Auなど)、水素吸蔵放出材料(Mg、Ni、Pdなど)、加硫ゴム材料等広く多岐にわたっています。
分析手段としては、シンクロトロン光を利用したX線吸収微細構造法(XAFS)、X線光電子分光法(XPS)を軸足とし、その他電子顕微鏡(TEM, SEM)、
走査型プローブ顕微鏡(SPM)も駆使しており、表面・界面・バルクにわたる多くの状態分析から材料の物性を明らかとしています。

数nmサイズのナノ粒子で、かつ表面が非常に清浄な(何の分子も吸着していない)ナノ粒子を自ら作製し、その化学状態を分析し、その機能性を
議論し、産業への応用を推進している研究室は多くはありません。研究進度は、決して速くはありませんが、着実な成果をおさめています。



                                                       更新日: 2022.5.5

​研究トピック1

シンクロトロン放射光は、赤外線から硬X線までの非常に波長分布の広い領域を網羅している光源です。この光源に設計したビームラインを調整し、研究に特化した光を取り出す研究を推進しています。​また、末端装置の設計や検出器の開発も行い、測定の高度化も行っています。

​Keywords: X線分光、X線検出、大気圧条件分析

研究トピック2

タイヤに代表される加硫ゴムの製造にかかせない”加硫反応”は、1839年にC.Goodyearが発見して以来、多くの謎をもちながらも加硫ゴムの製造に用いられています。加硫ゴムは、炭化水素化合物、硫黄化合物、亜鉛化合物など、多くの材料から成っていますが、それらがどのように反応し、構造を有しているかの知見は非常に少ない状態です。当研究室では、その反応を軟X線を用いて明らかにするチャレンジを行っています。

​Keywords: 加硫ゴム反応、省エネ、環境低負荷

研究トピック3

ナノ粒子は、数 nmから数10 nmの大きさをもつ粒子のことですが、これまで人類が取り扱ってきたバルク材料と違って、多くの魅力ある機能を有していると言われています。

​当研究室では、このナノ粒子を粒子径を制御しながら作製する技術の研究を行っています。

Keywords: ナノ粒子作製、触媒

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